初期状態の Excel では、マクロ関連のコマンドが集められている『開発』タブが、リボンに表示されていない。
マクロの学習を始めるまえに、『開発』タブを表示しておく。
Excel を起動してみて、リボンのタブに「開発」が無い場合は、以下の方法にて「開発」タブが表示されるように設定する。
[Excel]の[ファイル]から[オプション]を開き、左側メニューの[リボンのユーザー設定]を選ぶ。右側に表示されている一覧から[開発]にチェックマークを付け[OK]をクリックすると、リボンに[開発]タブが表示される。
マクロ付ファイルは、「信頼できる場所」と指定されるフォルダーに保存しておかないと、マクロが働きません。
そのために、今後作るマクロのついたファイルや、あるいは他から送付されたマクロ付ファイルは、決められたフォルダーに保存する必要があります。例えば世話人虎の巻は「虎の巻」フォルダーに保存するようにしています。
同様に今回の学習用には「マクロの練習」という名前のフォルダーを用意しましょう。
そのフォルダーを、次の C.-3. セキュリティに設定にて「信頼できる場所」として登録します。
なお、当フォルダーには信頼のおけるファイルだけを保存するようにします。素性のしれない怪しいファイルは保存しないようにしましょう。
VBAはプログラミング言語の一種なので、コンピューターに悪影響を与えるコンピューターウィルスも作れてしまう。
そのため、Excel ではマクロを含んだファイルを開くときの安全性の度合いを、設定できるようになっている。以下のように安全性の度合いとか、安全性を設定するのが、セキュリティの設定だ。
② 前項 C-2 でマクロ付ファイルを保存する場所「マクロの練習」フォルダーを指定・確認しているが、もし当フォルダーパスが「ユーザー指定の場所」にリストされていない場合は、「新しい場所の追加」ボタンで、該当フォルダーを追加する。
➂ 「参照」ボタンで、追加するフォルダー「マクロの練習」を探し選択する。
④ 「OK」ボタンで、「参照」画面を閉じる。
➄ 「Microsoft Office の信頼できる場所」画面に戻る。
「パス」には、該当のフォルダーが入力されている事を確認する。また、「この場所のサブフォルダーも保護する」にチェックを入れる。「OK」をクリックして「トラストセンター」へ戻る。
⑥ 「Microsoft Office の信頼できる場所」画面に戻る。
「パス」には、該当のフォルダーが入力されている事を確認する
「OK」をクリックして閉じる。
もし、「信頼された場所」として登録されていないフォルダーからマクロ付 Excel ブックを開こうとすると、以下の警告が表示される。
「このファイルのソースが信頼できないため、Microsoft によりマクロの実行がブロックされました。」と出て先へ進めなくなります。
これが表示されたら、マクロ付ブックフォルダーを「信頼できる場所」として登録するか、あるいは登録済みのフォルダーへ移動してから、再度開きましょう。
[OK]をクリックして、ダイアログボックスを閉じる
ネットワーク経由で入手したファイルを開くと、マクロが含まれていなくとも、以下のような[保護ビュー]警告が表示される。
「保護ビュー:インターネットから入手したファイルは、ウィルスに感染している可能性があります。編集する必要がなければ、保護ビューのままにしておくことをお勧めします。」
開いたファイルが安全であると確認できる場合には、「編集を有効にする」ボタンをクリックします。安全かどうかわからない場合は、ファイルを閉じてウィルスチェックなどを行います。
「編集を有効にする」ボタンをクリックすると、マクロ付のブックの場合には、前項 C-3. で確認した「トラストセンター」ダイアログで「警告を表示してすべてのマクロを有効にする」オプションに関連する警告が表示される。
ブックを開くときは、「セキュリティの警告」で、「マクロが無効にされました。」と、マクロが無効の状態で開かれたことが表示される。信頼のおけるブックかどうかを確認したのち、「コンテンツの有効化」ボタンをクリックすると、このブックに含まれるマクロを使えるようになる。